今日は、筆者であり専門家の久我山ゆにが、夫婦別姓のデメリットについてまとめてみました。
結婚する時に姓が変わるのが寂しい、人生の大きなイベントだからこそ出来るだけベストな形にしたい、と結婚前に悩みや迷いを抱えてない?
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夫婦別姓希望!女性にはデメリットが多い今の法律
夫婦別姓を望む人が感じている、姓を変えるデメリットは、全てがリセットされてしまうことです。
結婚しても、男性は生活が大きく変わることってほとんどありません。それに比べて女性は、結婚すれば姓が変わり、銀行から携帯電話まで、あらゆるものの名義を変更する手続きが必要になります。
まぁ、手続きだけなら数日頑張れば終わるのでまだ良いとして。
夫婦別姓なら影響がなかったのに、名前が変わると、仕事によってはせっかく認知されて築き上げたものがリセットされるような状態になる人もいるんです。
他にも、少子化で自分が結婚すれば姓を受け継ぐ人がいなくなる、という家庭も増えてくるハズ。
夫婦がお互いに1人っこだった場合など、どちらの姓を選択するか重い決断になってきます。
夫婦別姓を選択するデメリット、夫婦としての権利が得られない
夫婦別姓を選択するという事は、今の日本では事実婚と同じような状態。
一緒に住んだり、夫婦のように生活することはできますが、書類上では他人なので夫婦の権利が得られないことが多々あります。
夫婦別姓でのデメリット
・公的控除が受けられない
・携帯電話などの家族対象のサービスに当てはまらない
・マンションや住宅の購入で夫婦合算ローンが組めない
・入院など、もしもの時の代理人になれない場合がある
普段、一般的な夫婦と変わらない生活ができていても、いざという時に書類1枚の重みを知らされることになります。
たかが書類1枚……されど書類1枚!
夫婦別姓の危険なデメリット、子供が非嫡出子になる
夫婦別姓の場合、子供がうまれたら母親の戸籍に入り、父親とは親子関係がない状態になります。
そうなると、夫婦間では納得していても、跡取りの問題や、祖父母も法律上、親族になれないなど、両家の間で溝ができないとも言い切れません。
夫婦2人だけの問題じゃなく、家族皆に関わる話として、理解を得ておく必要がありそうです。
夫婦別姓のデメリットは、法律が変われば改善できる!
夫婦別姓を選択した夫婦は、男女が平等であるべきだという主張がイチバン大きな望みです。女性だけが結婚後に不便な思いや面倒な思いを強いられるのはおかしな話。
実は、夫婦別姓に賛成の人は、反対派の数を上回っているとも言われています。なのに、なぜ夫婦別姓がなかなか認められないのでしょうか?
夫婦別姓に関する法律を変えるには、まだまだたくさん考えなきゃいけない部分が盛りだくさんなのです。
例えば、今まで通り夫婦同姓を基準として、夫婦別姓を特例として認めるようにするのか。それとも、選択的夫婦別姓として、どっちを選択しても良いスタイルにするのか。
そして、選択制にした場合、すでに結婚している夫婦も改めて選択することができるのか。
はたまた、今の夫婦同姓をベースに、通称として結婚前の名前を名乗る形でデメリットが生じないようなシステムを増やしていくという意見もあるようです。
自分のアイデンティティや男女の不平等って、自分が実際に不快な思いをしないとピンとこない部分もあるかもしれません。
だけど、実際に結婚する直前や子供を授かってからでは間に合わない事なんです。
夫婦別姓について1人1人が他人事にせず真剣にメリット・デメリットを考えていきたいですね。
筆者:久我山ゆに