今日は、筆者であり専門家の久我山ゆにが、LGBTの人が抱える悩みを調査してみました。
LGBTの人を含め、皆が生きづらさを感じない世の中になるには、理解を広めるところから!
LGBTとは?自分の性別が分からないのが悩みという人も
LGBTは、
レズビアン(性自認が女性の同性愛者)、
ゲイ(性自認が男性の同性愛者)、
バイセクシャル(男・女両方を愛することができる人)、
トランスジェンダー(身体的な性別と性自認が一致しない人)
……の頭文字ですが、最近では
クィア(変わった人を意味する、性の少数派全般を表す言葉)、
クエスチョニング(自分の性を決めない・分からない・決めたくない人)、
インターセックス(身体構造が一般的な男・女どちらにも一致しない状態)、
アクセシャル(誰に対しても恋愛感情・性的欲求を抱かない人)
……の頭文字を加えたLGBTQIAやLGBTQIA+などと表記される事も多くなりました。
(今日は、多くの人になじみのあるLGBTの表記でお話を進めていきますね。)
LGBTの人の悩み、の前に、セクシャルマイノリティの種類は多種多様なので、自分のセクシャリティが分からないのが悩み、という人も少なくありません。
米acebookでは、セクシャルマイノリティの人に配慮して58種類の性別を選択できるんだそう。
なので、「LGBTのどれにも当てはまらない」って悩みを抱える人も、思いつめなくても大丈夫!
LGBTでの悩み、シンプルに差別的な扱いをされる
LGBTの人が抱える悩み1つ目は、差別的な扱いを受けること。
LGBTは数年前に比べるとだいぶ知られるようになってきたものの、快く受け入れてくれる人ばかりではなく、自分のセクシャリティを知られないように必死に隠している人も少なくありません。
話したい事を話せない、そんなストレスや悩みから体調を崩したり、パニック障害や失語症などを患う人もいるようです。
LGBTだと、学校行事でも悩みが尽きない
LGBTの人が抱える悩み2つ目は、学校行事に関する悩みです。
LGBTに理解のある人ばかりじゃない事から、ただでさえ公表できないという悩みを抱えているのに、泊まりの行事やプールなどはすごく不安ですよね。
自認している性別とは違う性別の人に囲まれて着替えやお風呂を共にするところを自分に置き換えてみると……いたたまれない!
制服のジェンダーレス化が少しずつ進んでいたりしますが、学校生活での悩みはまだまだ解決していないものが山積みです。
LGBTでの最大の悩み、結婚に関する制度が追いついていない
LGBTの人の人生に関わる悩みといえば、結婚に関わる悩みじゃないでしょうか。
残念ながら、日本ではまだ同性カップルのパートナー制度を認める取り組みが自治体で動き始めた段階で、同性間の結婚が認められていません。
結婚しなくても一緒に住んだり、夫婦のように振る舞ったりはできるけど、結婚という制度が認められない事でどんな悩みが生じるのが聞いてみました。
結婚できなくて困ること
・医療を受ける時、家族として認めてもらえない
・職場での手当や休暇の申請も家族としての制度を利用できない
・ローンや年金などお金に関する制度も利用できない
・子どもを育てる上で家族として認められない
例えば、命にかかわる病気や怪我を負った時、家族じゃないと面会できない。
夫婦同然でも受け取れるハズのお金を受け取れない……など、法律上で家族と認められていない人では利用できない制度がけっこうあるんですね。
筆者:久我山ゆに