「DV(ドメスティックバイオレンス)とは……配偶者や内縁関係の間で起こる家庭内暴力のことである。」ですが、最近では婚姻関係がない場合でも、恋人や元夫婦などといった近親者の間に起こる暴力全般をDVと表すようです。
自分より弱い相手をボッコボコにするような理解できない世界が、もしかしたらアナタのすぐ近くに迫っているかも……!
なぜならDVをする男の特徴は「パっと見、そんなヒドイことをするような人には見えない」からです。
今日は、筆者であり専門家の久我山ゆにが、DVに巻き込まれるリスクを少しでも減らせるように、DV男の特徴やDV男に狙われやすい女性の特徴などをまとめてみました。
「DVするような男は好きにならないから大丈夫!」なんて他人ごとだと思わずに、予備知識として頭に入れておきましょう。
DV男の特徴「自分の正義を持っている」
DV男に見られる特徴として、自分の中の正義や考えを譲れない性格が挙げられます。
良く言えば「信念がある」と言えるのかもしれません。
だけど、あまりにも融通がきかなすぎると、理不尽なことだらけの世の中をうまく生きていけないのです。
会社や何かしらの団体に所属していれば、時には理不尽なことを言われたり、納得できなくても頭を下げたり、妥協しなきゃいけないことは出てきますよね。
DV男はこれが苦手。自分の正義に反するものはみんな敵!
なので、DV男の特徴で「仕事が続かない」という人が実は多いんです。
会社や環境に不満だらけになり、うまくかわすことも出来ず「辞めてやる!」と自分から退職願を叩きつけてしまう……。
社会的に評価されないストレスが、パートナーである奥さんや彼女にぶつけられてしまうんです。
うまくやれないのは自分なのに、奥さんにDVするなんて、それこそ「アンタの正義って何なのさ?」ですよね。
だけど「奥さんだけは自分を分かってくれる」「自分をないがしろにしない」と信じたい気持ちが、歪んで爆発しちゃうのがDV男なのです。
DV男は「穏やかで優しそうな印象」が特徴
DVする男って、見るからに乱暴でキレやすそうで、やばそうな特徴があるんじゃないの? って思っている人……、ハズレです!
実際にDVをする男の特徴を挙げれば、「優しそう」「温和」「キッチリしてる」なんて意外な特徴ばかりでビックリすると思います。
チンピラ風やいかにもってカンジの男はいないそうです。内面的にも、特徴といえば、付き合っている時の彼は好青年で、彼女に対して誠実でマメといったカンジ。
彼女はそんな彼氏にすっかり心を奪われているハズです。
そんな優しかった彼がDV男に豹変するのは、結婚して妻が夫に反抗したり、失敗をしてしまった時。何かのきっかけで、DV気質が一気に表面化します。
だけど、DVの特徴として有名ですが、「DVの後は必ず優しくされる」!
自分が知っている夫、自分が好きになった夫がすぐに現れるから、DVの被害女性は、なかなかDV男から逃げられないのです。
「ストイックな性格」がDV男の特徴
DV男の見た目は温和で優しそうだと紹介しましたが、「だらしない」「汚らしい」というようなマイナスな特徴も当然ありません。
DV男は、自分に厳しくストイックな性格なので、太っていたり、不潔だったりする人もほとんどいないんです。むしろ、爽やかでイケメンなくらい……。
ストイックな性格は、自分に向けてのものなら全然問題ないんですが、困ったことに、DV男の場合は他人に対してもストイックさを求めてしまいます。
「自分は努力しているのに、他人ができない、やらないのは納得できない」という訳です。
何かに対して突き詰めるという部分は、束縛の激しさにも繋がります。携帯や行動のチェックは当たり前、交友関係を制限することも。
妻の行動や交友関係を何でも把握して、夫が不快に感じることはやめさせて当たり前だと思っていいます。
「常に電話に出れるようにしておく」とか「メールは何分以内に返す」というような、無茶なルールもDV男あるあるですね。
DV男の特徴「こうあるべき、という古風な考え」
DV男には、理想(……と言えば聞こえは良いけど)というか、男はこうあるべき、女はこうするべき、というような、自分の考える男性像と女性像があるようです。
「俺に口答えするな」「女は黙って言うこときけ」「女のくせに」なんて発言も頻繁にしちゃってるんじゃないでしょうか。
自分の理想とズレを感じてしまったら、思わずDVに繋がってしまう。また、夫婦としてのあり方や、DV気質の有無は、DV男とその両親の関係性も深く関わっている場合が多いそうです。
両親と良い関係だと、安定した人間関係を築ける人が多かったり、逆に家庭環境が良くないと、情緒不安定で感情の起伏が激しい人になりがちです。
DV男は、自分の思い通りにならなければ、弱い立場の人間を対象にして暴れる。ボッコボコにした後で我に返って優しくするなんて、情緒不安定もいいところです。
親からDVを受けて育った子どもこそ、痛みがわかる分、自分が親になった時子どもに優しくできそうに思えますよね?
でも実は子どもに同じことをしてしまう……DVの被害者から加害者になってしまうと言われています。
DV男に狙われる女性の特徴とは「母性が強く自己評価の低い女性」
DV男は、基本的に気が弱い人が多く、家庭の中で自分が好きなように振る舞える相手を好みます。
DV男に狙われる女性の特徴、まず1つ目は「母性の強さ」です。
DV男が些細なことでキレて暴れたあと、優しくしてきたり泣いて謝ったりしますが、そんなダメな姿を見て放っとけなくなるのが母性の強い女性です。
「私がなんとかしなきゃ」「この人を分かってあげられるのは私しかいない」という思いが湧いてしまい、DVに苦しみながらも離れられないのです。
2つ目の特徴は「自己評価の低さ」。
周りからの評価が高くても、自己評価が低い女性は注意です。
DV男が自分が上の立場であるように振る舞うのをすんなり受け入れてしまうのが、このタイプの女性。
過度な束縛やDVのように、理不尽なことをされても、「自分が悪いのかもしれない」と思い込み、捨てられないように努力してしまうんです。
今日は、DV男の特徴やDV男に狙われやすい女性の特徴についてお話ししましたが、いかがでしたか?
「女性に暴力をふるう男なんて好きになるハズがない!」「DVなんてされたらソッコーで別れるでしょ!」って、外野から見ているうちは誰でも思うハズです。
だけど、実はDV男は本性を隠して近付き、しかも自分の思うように動いてくれる女性をよく分かっています。
恋をすると盲目になって自分を見失いがちですが、頭の片隅に予備知識を蓄えておけば、ふと冷静になる瞬間に、DV男の呪縛から逃げることができるかもしれません。
覚えておいて下さいね。
筆者:久我山ゆに