愛情の裏返しといえば、小さな男の子が好きな女の子をイジメちゃう、「お前の母ちゃん、でーべーそ!」的な、アレですよね。だけど、この類の愛情の裏返しは、男女問わず、子どもだけがやっちゃうものではありません。
大人になっても愛情をうまく伝えられない人も多くて、裏返してばっかりの困ったちゃんが今日も暴走中!
あなたの周りにも愛情の裏返しが飛び交っていませんか? 好きな人からの裏返しの愛情、どう受け止めれば良いのでしょうか?
今日は、筆者であり専門家の久我山ゆにが、愛情の裏返し行動をしてしまう人の心理を分析して、対応策を考えてみたいと思います。
愛情の裏返しは「すぐバカにする」
愛情の裏返し行動で、すぐ相手をバカにする人がいます。
言われるほうは、余裕がある時は上手に受け流すことができるけど、機嫌の悪い時や弱ってる時にはイライラしたり悲しくなったりしますよね。
好きな人をしつこくバカにするってどういう心理だよ!って話ですが、バカにするのは好きな人に構ってほしいっていう気持ちから。
相手からの「ヒドーイ」「そんな事ないしー!」っていうような、フレンドリーなやり取りを期待してるんですよね。
あとは、「本当にドジだなぁ」とバカにするようなセリフを言っちゃう人の中には……。
「やっぱり自分が見ててあげなきゃ」と、守ってあげたい、支えてあげたいというような、自分の使命みたいなものを噛みしめてる人も多いかもしれません。
好きな人をバカにするって、一見ヒドイ態度に思えちゃいますが、実はカナリ愛情が込められている場合もあるんですね!
「用事を押しつけてくる」のは愛情の裏返し
コレは愛情の裏返しじゃなくて、嫌がらせの間違いじゃ……?と疑いたくなっちゃいません?
でも! やたらと用事を押しつけてくる人も、愛情を裏返しでしか表現できず、こじらせちゃってる可能性大です。
面倒な用事を丸投げしたまま関わらずに済む場合は、確かに「とにかく誰かに押しつけたい」と思っているのかもしれません。
でも用事を押しつけるって、自分に関わることだったり、最終的に自分が確認することだったら、頼んだ相手とやり取りするきっかけが出来ますよね。
毎回自分にばかり用事を押しつけてくるなら、会話のきっかけが欲しい、自分に関わって欲しいっていう欲求からで、実は愛情の裏返しなのかもしれませんよ!
もし単純に頼みやすいから用事を押しつけているだけの場合も、考え方によっては大きなチャンス!
相手には今の段階で「便利なやつ」という位置づけでも、毎回頼んでもらえるなら完璧にこなしちゃう! そのうち手放せなくなる存在になると思いませんか?
「えー?そんなうまくいく?」と半信半疑のアナタ!
もし有難みに気付けない相手だったら突然断っちゃえば良いんです。失いかけて大事なものに気付く人もいるかもしれません。
「冷たい態度をとる」のも愛情の裏返し
愛情の裏返しになってしまう理由に、自分の気持ちが伝わってしまうのを隠したいという心理があります。
その気持ちも分からなくはないけど……、好きな人に近付けるように頑張っている時に冷たい態度を取られてしまうと、やっぱり心が折れかけちゃいますよね。
そんな時は無理して平気なフリをせず、冷たい態度を取られて傷ついている様子を見せちゃいましょう。
もし彼の態度が愛情の裏返しでビンゴだったら、焦って態度を変えてくるハズ!
こじらせすぎな愛情の裏返しが「やらかし」
「やらかし」って言葉を聞いたことありますか?
アイドルや芸能人を追っかけの中でも、マナーが悪く、いきすぎた行為をしてしまう人達のことなんですが、これはまさに愛情をこじらせちゃったパターンです。
家を突き止めて周囲をうろつかれる、待ち伏せして話しかけられる、郵便物やゴミを盗まれるなど、ビックリな被害が現実に起こっているそうです。
好きな人のことを知りたい、好きな人に近付きたい、という気持ちだったハズなのに、いつの間にかエスカレートしてしまうんですね……。
「そんな事したら嫌われるじゃん!」と至極当然なツッコミを入れたくなるところですが、彼女達に言わせれば、怒る姿さえ「普段見れない好きな人の一面」。
怒らせたくて物を投げつける人までいるんだとか。
存在を知られないまま生きていくくらいなら、嫌われるという形でも、好きな人に認識して欲しい、自分のことを考えてほしい、という思考にたどり着くようです……。
「愛情の裏返し」自体が、よくあること、カワイイ愛情表現で許されるとしても、ここまでこじらせる事態になるのは避けたいですね。
「ストーカー」もこじらせすぎた愛情の裏返し
愛情の裏返しでもう1つ怖いのが、ストーカーです。
好きな人をただ単純に好きだったハズなのに、愛情がおかしな方向に向いてしまうのがストーカー。
それこそつきまといや盗聴、盗撮、監禁まで……。自分の気持ちが受け入れてもらえないと攻撃的になって、殺人事件に発展するケースも多いですよね。
これもまた「違う人に取られるくらいなら一緒に死ぬ」というような、歪んだ愛情がたどり着く結末です。
愛情の裏返しは相手の気持ちを考えることで改善
当たり前で単純な話だけど、愛情の裏返しは相手の気持ちを考えることで改善できます。
好きな人に少しの意地悪をする程度なら「あれって愛情の裏返しだよね!」って微笑ましく見守ってもらえる場合がほとんどだと思います。
でも、周りの人に理解があることに甘えすぎているのかもしれませんね。
意地悪されるのも、用事を押しつけられるのも、相手にとっては本当は「嫌なこと」なんです。
そこに愛情があるのを分かってくれてるから成り立つ訳で、それを当たり前に思うのは違いますよね。
いつの間にか自分の気持ち優先になってしまい、それがエスカレートした結果が「やらかし」や「ストーカー」な訳です。
自分の気持ちが満たされればそれで良い、なんて自分勝手な「愛情」をなくす為にも、人を好きになる時、相手の気持ちを優先する考えが自分の中のブレない部分にあってほしいですね。
今日は、愛情の裏返しで行動してしまう人の心理を久我山ゆにが分析してみました。
いかがでしたか?
「好きな人に好かれたい」っていう、単純明快な気持ちを忘れてしまったら、難しく考えすぎて愛情をこじらせてしまうのかもしれませんね。
人を好きになるという尊い気持ちを、まっすぐ育てて伝えられるように、愛情は裏返したまま満足しないで下さいね!
筆者:久我山ゆに