浮気を許すと決めたあなたへ。
裏切りの痛みの中、その重く勇気のいる決断をされたのは簡単なことではなかったはずです。
関係を終わらせるのではなく、もう一度信じようと決めたご自身のことを、まずはどうか認めてあげてください。 この記事が、あなたの心が少しでも軽くなり、後悔しない未来へと歩き出すための、ささやかな道しるべとなれば幸いです。
「浮気を許すと決めた」その決断を後悔しないための3つの条件
「許す」と決めたはずなのに、「本当にこれで良かったのかな…」と心が揺れ動くのは、ごく自然なことです。
ここでは、あなたのその大きな決断を、未来の幸せに繋げるために、一度だけ立ち止まって確認してほしいポイントを3つお伝えします。
この先へ進むあなたの足元を、より確かなものにするための大切なステップだと考えてみてくださいね。
相手の反省は「言葉」だけでなく「行動」で示されているか
「ごめんなさい」「もう二度としない」という言葉は、もちろん大切です。でも、本当に大切にしたいのは、その言葉の裏側にある「行動」が伴っているかどうか。
例えば、浮気相手との連絡先をあなたの目の前で消してくれたり、これまで以上にあなたの気持ちを気遣う言葉をかけてくれたり。あなたを不安にさせないための具体的な行動が見えるでしょうか。言葉だけなら、残念ながら何とでも言えてしまいます。
口先だけの謝罪になっていないか、その行動に「本気で関係をやり直したい」という誠意が感じられるか、あなたの目で冷静に見てみることが大切ですよ。
浮気の原因について、感情的にならずに話し合える関係か
浮気が起きたという事実は、どちらか一方だけが100%悪い、と言い切れないケースも少なくありません。
もちろん、裏切った側が悪いのは大前提です。ただ、再構築を目指すのであれば、「なぜそうなってしまったのか」を二人で冷静に振り返る時間が必要です。
そのとき、感情的に相手を責めるだけになったり、逆に相手が全く話を聞いてくれなかったりするようでは、本当の再発防止には繋がりません。
お互いの寂しさや不満を勇気を出して伝え合い、未来のために「二人で」乗り越えよう、という姿勢が持てるかどうかです。
あなた自身が「自分のために」関係を続けたいと願っているか
これは、一番大切にしてほしいポイントかもしれません。
あなたが「許す」と決めたのは、世間体や経済的な不安、あるいは「彼(彼女)がいないと生きていけない」という依存心からではありませんか? もしそうなら、その決断がダメではないですが、そのままだとまた同じように綻びてしまう可能性があります。
そうではなく、「この人と、もう一度笑い合える未来を作りたい」「この関係を、自分の手で幸せなものにしたい」と、あなた自身の心が前を向いているかどうかが重要です。
誰かのためではなく、「自分の幸せのため」の決断であること。
それが、あなたの未来を明るく照らしてくれます。
浮気を許すと決めたのに涙が止まらない…心を癒す
「許すって決めたんだから、もう泣いちゃダメだ」なんて、自分を追い詰めていませんか?
頭では分かっていても、心がついていかないのは当たり前のこと。
ふとした瞬間に悲しみがこみ上げてきたり、怒りが再燃したり。
あなたの心は、大きな嵐を経験したばかり。
少しずつ穏やかさを取り戻していくためには、意識的なケアが必要です。
ここでは、あなたの心を優しく癒すための方法をいくつかご紹介します。
「許す」と「忘れる」は違う。ネガティブな感情を肯定する
「許す」ことは、起きた出来事を「忘れる」ことや「なかったことにする」こととは違います。
深く傷ついた記憶を無理に消そうとする必要はありません。むしろ、「悲しい」「悔しい」と感じる自分の心を、「そうだよね、そう感じるのは当然だよね」と、まずはあなた自身が一番の味方になって受け止めてあげましょう。
ネガティブな感情は、心にたまった膿のようなもの。無理にフタをせず、感じきることで、少しずつ癒えていくのです。泣きたいときには、思いっきり泣いてもいいんですよ。
傷ついた自己肯定感を回復させる考え方
浮気をされると、「私に魅力がなかったから?」「私が至らなかったせい?」と、自分を責めてしまうことがよくあります。
でも、それは違います。
あなたの価値は、パートナーの行動一つで揺らぐような、ちっぽけなものではありません。 パートナーが浮気に走ったのは、その人の弱さや問題であって、あなたの価値とは全く別の問題です。だから、自分を責めるのは今日で終わりにしましょう。
好きな香りのアロマを焚いたり、美味しいものを食べたり、自分の心が喜ぶことをして、「私は大切にされるべき存在だ」と、何度も言い聞かせてあげてくださいね。
誰かに話すだけで楽になる。「安全な相談相手」の選び方
一人で抱え込んでいると、思考はどんどん悪い方向へと向かってしまいがち。
そんなときは、信頼できる誰かに話を聞いてもらうだけで、心がふっと軽くなることがあります。
ただし、相談相手は慎重に選びましょう。あなたの気持ちを否定せず、「うん、うん」とただ聞いてくれる友人や家族が理想です。
もし周りにそういう人がいなければ、カウンセラーのような専門家を頼るのも一つの賢い選択。利害関係のない第三者だからこそ、安心して全てを吐き出せることもあります。大切なのは、あなたをジャッジしない「安全な場所」を見つけることです。
私もいつでも相談に乗れるので、メールしてくださいね。深夜以外は最優先でお返事書きます!
浮気を許すと決めた二人が「再構築のため」に作るべき約束事
心のケアと並行して、未来の関係をより良いものにするための具体的なステップにも少しずつ取り組んでいきましょう。
これは相手を罰したり、縛り付けたりするためではありません。
嵐が過ぎ去ったあとの土地を、二人で協力して耕し、新しい種をまくような作業です。 お互いが安心して「これから」に目を向けられるように、そして二度と同じ過ちを繰り返さないために、二人だけの「新しいルール」を作ってみましょう?
なぜ浮気に至ったのか?再発させないための「原因分析」
少し辛い作業かもしれませんが、関係再構築のためには避けて通れない道です。
感情的に責めるのではなく、「あのとき、二人の間に何が起きていたんだろう?」という視点で、冷静に原因を探ってみましょう。 「仕事が忙しくて、すれ違いが続いていた」「感謝の言葉が足りなかった」「寂しさを素直に伝えられなかった」など、見えてくるものがあるはずです。その原因を二人で共有し、理解することで、初めて本当の意味での再発防止に繋がるのです。
これは、どちらかを裁くためではなく、未来の二人を守るための大切な話し合いです。
ペナルティも明確に。法的な効力も持つ「誓約書」の作り方
「もうしない」という口約束だけでは不安が残る…そう感じるのは、当然のことです。
そんなときは、二人の約束事を「誓約書」という形で書面に残すことを考えてみましょう。
「今後、異性と二人きりで会わない」「もし次に裏切った場合は、慰謝料として〇〇円支払う」など、具体的なルールとペナルティを記載します。これは、相手の本気度を測るための指標にもなりますし、何よりあなたにとって「目に見える安心材料」になります。
法的な効力を持たせることも可能なので、そこまでしておきたいと思ったら専門家に相談して作ってみるのも良いでしょう。
やってはいけない探り癖。スマホチェックが信頼をさらに壊す理由
不安な気持ちから、ついパートナーのスマホをチェックしたくなったり、行動を細かく知りたくなったりするかもしれません。その気持ちは、痛いほどよく分かります。
でも、その行為は、せっかく再構築しようとしている信頼関係を、根底から壊してしまう危険性をはらんでいます。
信頼は、監視からは決して生まれません。探れば探るほど、あなたの心は疑心暗鬼でいっぱいになり、相手も息苦しさを感じてしまいます。不安な気持ちは、探るのではなく、「不安だから、こうしてくれると嬉しいな」と、素直な言葉で伝えてみてください。
浮気を許すと決めた後も続く「フラッシュバック」との戦い方
ようやく日常が戻ってきたと思ったのに、テレビドラマのワンシーンや、街でふと見かけたカップルの姿から、突然あの日の辛い記憶が鮮明に蘇ってくる…。
この「フラッシュバック」は、浮気をされた側にとって、本当に苦しいものです。
これは、あなたの心が弱いからではありません。大きな心の傷が、まだ完全には癒えていないというサインなのです。
「また思い出してしまった」と自分を責めずに、まずは「これは自然な反応なんだ」と受け止めてあげてください。そして、深呼吸をして、意識を「今、ここ」に戻してみましょう。苦しいときは、その場から離れてみるのも有効です。一人で戦わず、この苦しさをパートナーに伝え、理解を求めることも大切ですよ。
浮気を許すと決めたあなたの決断を、後悔しない未来へ繋げるために
浮気を許すと決めたあなたの心の中には、今も様々な感情が渦巻いていることと思います。