価値観の違いを感じたことってありますか? 「価値観の違い」って、離婚の原因としてよく挙げられるワードだったりしますよね。悲しいことに、好きな人と結婚しても価値観の違いで離婚に至る夫婦って、実はすごく多いんです!
結婚している場合も、そうでない場合も、2人の関係を左右する「価値観の違い」。価値観が完璧に一致する相手なんて、そうそう巡り合えない気がするんだけど、価値観の違いにぶつかった時、乗り越える方法はないのでしょうか?
今日は、筆者であり専門家の久我山ゆにが、価値観の違いについてのあるあるや、価値観がぶつかった時の解決策についてお話ししたいと思います。
価値観の違いとは「優先順位の違い」のこと
価値観の違いとは、ひとことで言うと、優先順位の違いです。自分と相手とでは、大事にする物が違う。大事にする順番が違いますよね。
これまで違う環境で育ってきた別々の人間なので、人それぞれの価値観があるのは当然なんですが、人生を一緒に歩んでいく時に、同じものを見ても感じ方が違ってきます。
価値観の違いにぶつかった時、自分の価値観を譲れないからうまくいかない訳ですが、そもそも、なぜ自分の価値観って譲れないのでしょうか?
それは、自分の経験から見つけた自分なりの基準だからです。
これまでの自分を肯定する為にも「自分の価値観が絶対正しい」と思ってしまうんですね。そして、自分の価値観を相手に押しつけてしまうんです。
押しつけられた側は、自分を否定されたように感じるのは当然ですよね。
これが価値観の違いで2人の関係がダメになる理由です。
「お金」に価値観の違いを感じる!
では具体的に、価値観の違いを感じるのはどんな時なのでしょうか?
まずはお金に関しての価値観の違いです。
例えば、釣りが趣味の人にとって、少しくらい高価でも、釣りを楽しむ為なら釣りやすい釣り竿を買うかもしれません。
ですが、釣りに興味がない相手にとっては「高い!」「こんなにお金をかけるの?」って言いたくなっちゃいますよね。
また、安い食材を求めて遠いスーパーをハシゴする人も居れば、何十円か何百円の違いなら、買い物にかける時間を他のことに使いたい、と考える人も居ます。タイムイズマネーってやつですね。
物につけられた値段ではなく、その人にとってどれだけの価値があるか、ということです。
とは言っても、結婚して一緒に生活をするとなると、使えるお金には限りがあるので、何かにお金をかけたら、他の部分で節約したりして補わなきゃいけないことをお忘れなく!
「食事・食べ物」に価値観の違いを感じる!
食べ物に関する価値観の違いもよくある問題です。
育った環境や、どれくらい食に興味があるかでかなり差が出てきます。
品数や栄養バランスまでこだわる人もいれば、美味しく食べれてお腹が満たされればオッケーな人もいるし、味の濃さや、カレー等の定番料理の具材など、家庭によってさまざまですよね。
卵焼きが甘いだなんて邪道だ!という人もいれば、酢豚のパイナップルが許せない人だっています。ポテトサラダにリンゴは入れる派なのか? おでんでご飯を食べれるか? シチュー・オンザライスはアリなのか?
また、朝は軽くしか食べられないとか、朝食は和食に限る!というような、食事のスタイルについても同様です。お惣菜や外食を利用する頻度や、原産地のこだわりなんかも人それぞれですよね。
地域によっても食文化は全く違うので、独特な食事スタイルにカルチャーショックを受けることもあるかもしれません。
こうやて考えると、食べ物に関する価値観の違いって果てしない……。
食事は毎日のことなので、完全に相手の好みに合わせるのは難しいですよね。お互いの妥協点を見つけるしかないのかもしれませんね。
「仕事」に価値観の違いを感じる!
仕事への考え方もまた、価値観の違いが出てくると思います。
好きな仕事に就いて、仕事を生きがいに感じている人も居れば、仕事は生活する為のものだ、と考えてプライベートの時間を充実させることを優先の人も居ます。
自分が仕事を最優先だからと、他人にも同じ考えを押しつけるのは、相手にとって負担になります。
逆に、妻が夫の仕事について「定時で帰れないのはおかしい」「休日出勤になるのは許せない」などと、融通がきかなすぎるのも、仕事を頑張る夫にとっては窮屈に感じます。
どちらかの考え方に偏りすぎるのは良くないので、お互いの価値観を理解して、歩み寄るのが大切ですね。
価値観の違いを乗り越えるには?
誰にでもある、価値観の違いですが、「自分とは違うな」と価値観の違いを感じた時にどう行動するかが重要です。
世の中に自分と全く同じ価値観を持つ人は存在しません。「気の合う人と結婚したから自分は大丈夫!」と思っている人も、安心できませんよ。
むしろ、価値観が似ているからって、安心していた人こそショックが大きくてうまく対応できないのかもしれません。
どんなに気が合う相手でも、いつか何らかの形で違う価値観が見つかるハズです。それが当たり前なんだ、って頭の片隅に入れておきましょう。
価値観の違いが見つかった時に、自分とは合わない人だ、と遠ざけてしまいますか? お互いを認め合う努力をしない人は、自分の世界はそれ以上広がりません。
価値観の違いを克服するには、自分の知らない世界を広げる努力をすることなんですね。
今日は、価値観の違いについて久我山ゆにがお話ししましたが、いかがでしたか?
誰にでも価値観の違いはあるし、これまでも価値観の違う人と関わってきたハズなのに、彼氏や夫と価値観の違いで関係が悪化してしまう……。
これは、大切な人だからこそ自分の大事にしてきた考えや習慣を理解してほしい、という気持ちからではないでしょうか。
価値観の違いで関係をダメにするのはもったいないし、どちらかの価値観が無視されて良いものではありません。
2人で歩み寄って、2人の価値観を生み出していきたいですね。
筆者:久我山ゆに