コミュ障とは、コミュニケーション障害の略で、他人とコミュニケーションをとるのが苦手な人のこと。それがコミュ障です。ネットなどを中心に、広義に解釈されていて、最近、コミュ障という言葉はよく耳にしますよね?
他人より口下手だったらコミュ障、会話が苦手だったらコミュ障、というように割と簡単に使われていて、人見知りやあがり症なんかと同じ意味で使われていたりもするようです。
そんなコミュ障ですが、「コミュ障なんてそのうち自然に治るでしょ」なーんてお気楽に考えていても、勝手に改善してはくれません。
それどころか、コミュ障を放置すると、だんだん他人との関わり自体が面倒になり、コミュ障をこじらせてしまう始末……。
今日は、筆者であり専門家の久我山ゆにが、コミュ障の治し方についてお話ししたいと思います。
コミュ障とは具体的にはどんな人達なの?
コミュ障とひとことに言っても、2通りのタイプがあるようです。
■ダウナー系コミュ障
コミュ障と言って、多くの人が想像するであろう症状は、このダウナー系コミュ障の方だと思われます。
どんな症状かというと、ダウナー系コミュ障の人は、人見知りが強く、どもりがちで活舌が悪い。そして口下手です。
文章だと理解できるけど、会話になると軽くパニック! 話しかけられてもハッキリ対応できないという、「おとなしくて気弱でオドオドしたタイプ」といえば想像しやすいかもですね。
必要以上に空気を読んでしまい、自分の発言でその場の空気が悪くなったり嫌われるような気がして、考えすぎて黙ってしまう……。おぉ、なにげに良いヤツじゃないか!
とは言っても、ダウナー系コミュ障の人は基本、ぼっちなので、そもそもしゃべる人がいないのが現実。コミュ障克服にはまず相手を見つけることから始めることになりそうです。
■アッパー系コミュ障
次に、アッパー系というコミュ障の種類ですが、こちらはダウナー系のコミュ障とは全く逆!
しゃべりすぎる、主張しすぎる、人の話を聞かない!(おっと、強烈な三拍子……)、といった症状を抱えるコミュ障です。
アッパー系コミュ障の人は、他人との交流に対して苦手意識はほぼありません。
逆に自信過剰なくらいで、他人との距離感を測り間違えてしまうのですが、この辺全て自覚ナシ!
他には、TPOをわきまえず大声で会話したり主張が押しつけがましい、他人の言葉を遮ってでも言いたいことを言い続ける、といった症状です。
厄介なのが、自分のことは棚に上げて、他人の態度やマナーにはうるさいということ。(まじかー……。) アッパー系コミュ障同士で群れることが多く、コミュ障の自覚はないようです。
コミュ障の治し方とは?
では、具体的にコミュ障の治し方を見てみましょ。
■コミュ障の治し方の第一歩は「挨拶」
コミュ障で悩んでいる人は、まず挨拶から取り組んでみるべし。
コミュ障の人は、周りの人に声をかけて良いものかと、不安になる人も居ると思います。だけど、挨拶をされて不快に感じる人はいない!
そして、スルーされてもそこまでダメージは大きくない!(勇気を出したのに、心が折れちゃ意味ないので、コレ大事。)
自信を持って声かけて大丈夫なのです。
挨拶のポイントは3つ! まず相手の目を見ること。そして、相手に聞こえる声で挨拶すること。最後に名前を呼びかけることです。
「〇〇さん、おはよ!」ってカンジで、名前を呼びかけると、コミュ障ゆえに少し声が小さくなってしまっても、気付いてくれやすくなるってワケです。
■「完璧を求めない」がコミュ障の治し方のコツ
コミュ障の人は、失敗しないように考えすぎてしまう人が多い! 完璧に話せなくても大丈夫です。
最初から相手を楽しませるレベルの会話を目指す必要なんてナイ、ナイ。
少しくらいどもろうが、噛んじゃおうが、気にしない! 自分の中のハードルを下げてみて下さい。
リラックスして話せるようになれば、会話のレベルなんて後からついてくる!
コミュ障の治し方「聞き上手になる」
コミュ障かどうかに関わらず、会話のコツは聞き上手になることです。
聞き上手になるには、相手がしゃべるのをただ黙って聞いていれば良いってワケではありません。
相手に気持ちよく話してもらうには、聞き手が相手に興味を持って、相槌やリアクションをする必要があります。どれだけ話を引き出せるかが腕の見せドコロ。
コミュ障の人は、相手に興味を持つことを意識してみて下さい。相づちや質問は、興味を持たないと出てきません。
自分が「もっと相手のことを知りたい」と思えば自然に聞き上手に近づけるハズです。
■「他人を見下さない」がコミュ障の治し方のコツ
コミュ障の人全員に当てはまることではありませんが、他人を見下すのがコミュ障の原因になっている人がいるのも事実。
「こいつらと話す必要あるのか?」「レベルが低い奴らだ」「なんでこんな奴と?」なんて思っていませんか?
価値観の違いはあるだろうけど、相手を見下していたら、楽しい会話はできません。コミュ障を治したければ、どんな相手でも見下さずに興味を持ってみて下さい。
意外な発見もあるかもしれませんよ?
「相手の良いところを見つけてやる!」くらいの気持ちで話してみましょ。
今日は、コミュ障の治し方について久山ゆにがお話ししましたが、いかがでしたか?
「こんな事で変わるの?」と思った人もいるかもしれませんが、小さな一歩が自信になったり、考え方を変えるきっかけになるんです。
1人がラクって気持ちもわかるけど、ラクに走りすぎて、気付けばいつの間にかコミュ障の仲間入り……。いざという時に焦っちゃいます。
コミュ障をこじらせる前に、苦手を克服してみませんか?
友達や恋人と一緒の時間はきっと楽しいし、努力次第で意外と手が届いちゃうものなんです! コミュ障を克服して、ぼっちを卒業しちゃいましょ!
筆者:久我山ゆに