すごく些細な事をきっかけに家庭内別居になったケースもあるそうだから、既婚者はみんな意外と他人事ではないのかも……?
今日は、筆者であり専門家の久我山ゆにが、家庭内別居のリアルをまとめてみました。
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家庭内別居と仮面夫婦は同じ?
家庭内別居と仮面夫婦。どちらも夫婦関係が破綻しているという共通点があります。じゃぁ、違いは何でしょうか?
家庭内別居と仮面夫婦の決定的な違いは、仮面夫婦は周りからは円満な夫婦だと思われたいので、家庭内ではギスギスしているけど、外ではお互いに良い夫、良い妻を演じているという点です。
家庭内別居は、「夫婦関係が破綻している」「婚姻関係を継続している」の2つを満たしていれば当てはまります。
イメージとしては、家庭内別居というカテゴリーの中に仮面夫婦という種類があると言えそうです。
家庭内別居を選択する夫の気持ち…「面倒くさい」
家庭内別居を選択する男性心理で多いのは、大きな変化が起こる事に対して面倒くさいという気持ちです。
離婚となれば、諸々の手続きから引っ越しなど、とにかくやる事は盛りだくさん!
それに加えて職場や身内、友人関係へ報告して気を遣ったり遣われたりで精神的にも疲れます。いわば、心身ともに大ダメージ!
後回しにするほど地獄になるのは頭のどこかで解っているのに、こういう面倒な事を先延ばしにしたり、現実逃避したりする人は多いんです。
家庭内別居中の男性心理
・世間体も気になる
・子供と離れたくないけど1人で育てる覚悟もない
・家にいる時間は短いし我慢できるレベル
・不倫相手と妻には求めるものが違う
家庭内別居を選択する妻の気持ち…「感情より保証」
家庭内別居を選択する妻は、心配性で自信のない人が多いです。
女性は就職しても、結婚や出産を機に仕事を離れたり、働き方を変えたりします。産休・育休を経て、これまでと同じポジションに戻れる人はまだまだごく一部の人だけ。
主婦業メインで家計の助け程度に働いていた人が、離婚でいきなり大黒柱になるなんて、プレッシャー半端ない!
離婚してシングルマザーとして幸せに暮らしている人もたくさんいますが、子供の年齢や人数、健康状態や周りの環境……今後の生活へのリスクは個人差があります。
諸々を天秤にかけて、DVや借金で身の危険がないなら、と家庭内別居を選択する人も少なくないワケです。
家庭内別居になった子供の気持ち…「居心地が悪い」
家庭内別居を選択する時、ちゃんと考えなきゃいけないのは子供の事です。
家庭内別居を選択する夫婦が言いがちなセリフといえば「子供の為にも離婚はしない」ですよね。子供からしてみれば良い迷惑だし、子供の為じゃなく完全に両親の都合です。
子供は不安を感じたり、顔色を伺う癖がついたり、何らかの影響を受けています。
離婚しても寂しい思いをさせる可能性があるワケだし、家庭内別居が必ずしも「悪」ではありません。だけど、「子供の為に我慢している」と被害者意識を持つのは大間違い!
夫婦の問題に巻き込まれた子供の気持ちに寄り添うようにしましょ。
家庭内別居の行く末は、離婚に至るケースが80%
家庭内別居の後、約80%の夫婦が離婚という結末を迎えていると言われています。
家庭内別居の間に自立に向けての準備を進めたり、子供の手が離れて自分達の人生を見つめ直したりするからです。
少数派ですが、離婚を回避できた夫婦は、どうやって家庭内別居から夫婦関係を修復したのか気になりますよね。
一番は、何と言っても話し合いです。
家庭内別居になる直前は、お互いにヒートアップしてこじれてしまったのかもしれません。時間が経ち、冷静になった状態で気持ちを伝え合えば、また違う受け取り方ができる可能性があります。
年齢を重ねて考え方や感じ方が変化する部分もあるので、最初から「どうせ何も解ってくれない」と諦めてしまわないようにしましょ。
その他、家庭内別居から関係修復したきっかけとして、親の介護や、自分達のケガや病気など、夫婦が協力せざるを得ない出来事も転機になるようです。
筆者:久我山ゆに